Hello World
NiFiってどんなソフトウェアなの?何ができるの?
と聞かれたとき、「NiFiはデータオーケストレーションツール」と答えても、すぐにイメージできる人はそう多くないかもしれません。何年か前に子供へクリスマスプレゼントにCuboroというおもちゃをあげたのですが、改めて見てみると、これがNiFiにとても良く似ていると思います。
Cuboroでは木でできたビー玉を通すパーツを自由に組み合わせて、ビー玉の通り道を作っていきます。中にはビー玉をジャンプさせたり、振り分けたりする特殊なパーツもあります。NiFiではビー玉がデータにあたります。データの通り道、すなわちデータフローを部品を組み合わせて作っていくわけです。
さらに、複数のビー玉が同時多発的に流れる様子もNiFiと似ています。NiFiではそれぞれのコンポーネントが独立して動いています。同時に様々なデータがNiFiフロー中の様々な場所を通ります。この点がいわゆるバッチ形式のETLツールよりも、ストリーム性があると言われる点です。ジョブという単位ではなく、一つのデータフローの中をストリーム形式でデータが常に流れているイメージです。
NiFiにおける様々なコンポーネントについての詳細な説明はドキュメントを参考にしてください。ブラウザの翻訳機能で日本語に簡単に変換できるので、便利な時代になりました。同じ内容を書いてもしょうがないので、適宜公式ドキュメントに飛ばします。
一番簡単なデータフローを作ってみよう
まずはNiFiの基本操作から学んでいきましょう。NiFi Web UIから、次のイメージのようなフローを作ってみましょう:
- GenerateFlowFile Processorを追加する doc
- GenerateFlowFileで”Hello World”のStringをデータコンテンツに持つFlowFileを生成する doc
- それぞれのProcessorで設定項目が異なります、ドキュメントの読み方に慣れましょう
- UpdateAttributeなど、さらに詳細の”Additional Details…“というリンクを持つものがあります。
- LogAttributeを追加し、GenerateFlowFileの’success’リレーションシップをつなげる
- LogAttributeの’success’はAuto Terminateする doc
- GenerateFlowFileをスタートする doc
- LogAttributeがストップしていると、’success’のコネクションにFlowFileが溜まります
- LogAttributeをスタートする
- ProcessGroupでまとめてみよう