N1QL INSERT
11 Dec 2015 | CouchbaseCouchbase Advent Calendar、12/10分の記事です。今日は4.1からサポートされたDMLのINSERT
をご紹介します。
INSERTステートメント
キースペースに新規レコードを挿入します。
ドキュメントをINSERT INTO
で作成することができます。INSERTの実行は同じ名前のドキュメントが存在しない場合のみ成功します。ドキュメントが存在する場合、INSERTは失敗します。
N1QLのドキュメントを見ていると、以下の様なシンタックス定義が記載されています。この定義では、大文字で表記されている部分はN1QLの予約語なので、そのまま使います。[insert-values | insert-select]
はinsert-values形式か、insert-select形式の二つが選べるという意味になります。
シンタックス定義の表記方法は、Conventionsに記載されています。
insert:
シンタックス1: insert-values形式
まず、insert-values
を見てみましょう。
insert-values:
さらにここで参照している、values-clause
も必要ですね。
values-clause:
expression
までたどり着くともう先は見なくて良いでしょう。expressionは何か値を返すための式になる部分です。リテラルの"foo"
や、関数の実行結果、SELECTの結果などになります。
まとめると、
ということですね、values-clauseは繰り返しで書けるようになっています。
早速試してみましょう!
INSERTされたドキュメント:
PRIMARY
は書いても書かなくても構いません。
シンタックス2: insert-select形式
insert-select:
selectはまた大きなトピックなので、ここでは細かく掘り下げませんが、select文のことですね。
ということで、まとめると、
ですね。それでは試してみましょう!
INSERTされたドキュメント:
実行結果として作成したドキュメントを返却
returning-clause
を使わないと、N1QL実行結果は空っぽのARRAYになってしまいます。INSERTしたドキュメントを返す場合は以下のように実行します:
実行結果は次のように返却されます:
まとめ
N1QLのドキュメントに記載されているシンタックスの読み方やサンプルのINSERT文をご紹介しました。SQLでおなじみのシンプルな構文ですが、JSONを扱うとなると新鮮ですね。
最後のサンプル3では、インサートするドキュメントのkeyとしてUUID関数を使ってみましたが、ここで発番した値はどうやって返せば良いのでしょう。META(r).idを試しましたが取れなかったので、次回に持ち越します!